校長が小学校の過去の卒業制作の絵を塗りつぶした話 ( その1 )
ドラマのような、あってはならない話 |
![]() かつて、関西方面の小学生が卒業制作として、プールの底面にミッキーマウスの絵をペンキで描いて、後日デズニーに訴えられ、児童全員で消したというのは有名な話。(→注1) ウチの子どもの通う小学校の校長は、この春、プールの壁面に描かれたかつての児童の卒業制作の壁画を水色のペンキで塗りつぶした。 昨日の運営委員会の最後に「なぜ、プールの壁画に水色のペンキを塗ったのか、学校は説明してください」という質問が飛び出て、校長代理で出席していた教頭、いや、副校長先生(→注2)は「今、校長がいないから(説明できない)」と逃げた。 そのときの私の意識は。 「はあ、うちの上の子が転入したときからあった壁画だろうから、6年以上前に描かれたものだろうな、色落ちして見苦しくなっていたのかな?」と思ったくらいだった。 ところがその後の役員の集まりで聞いたところによると。 もちろん実際にペンキを塗ったのは用務員さん(今は主事さんというのか?)で、指示したのは校長だった。 それも、春休みに、主事さんがペンキを塗っているところを、たまたま学校に来た、その壁画を描いた卒業年度の児童のお父さんが見つけて、「何やってるんだ」と、あわてて詰め寄ったということだった。 春休みでも野球などのクラブ活動もあり、飼育当番の子どもも通うので校門は開いてるとはいえ、よりによって、「壁画を描いた年度の児童のお父さん」が、主事さんがプール壁面へのペンキ塗装の作業(一日では塗り終わらない広さ)に従事しているところに遭遇したのは、「たまたま」じゃなかった。 そのお父さんの子どもは、小学校を卒業した後、亡くなったそうだ。 その後お父さんは毎年春休みには小学校を訪れて、子どもが描いた壁画を見に来ていたとか。 (自分の子どもが通っていた公立小学校となれば、自宅から遠くないはずだ。) いわば、自分の子どもの形見にペンキが塗られてるところに遭遇したわけで、そのときの心情を思うと、小学生の親として胸が痛んだ。 (なにぶん伝言ゲームみたいなものだから、実際は「父親はペンキ塗りを目撃した」だけで終わったのか、「父親は主事さんに問いただした」のか、どこかで「父親が主事さんにつかみかかり、殴った」に変化する可能性もあるだろうなと、不謹慎なことも思う自分。) |
追記とおわび 「壁画を描いた児童の一人が卒業後に亡くなり、そのお父さんが毎年壁画を見に来ていた」のは、正確ではなく、「壁画が描かれた年度の前後の年度に卒業した児童のうちの亡くなった子どものお父さんが」というのが正しいと、あとで伝わってきた。お詫びして訂正します。(06.02、26追記) |
その役員の集まりで 「なんで卒業記念の子どもの絵をペンキで塗りつぶすなんてことを、校長先生は」と誰かが言えば、「今の、あの校長先生は、教師出身じゃないから」「東京都の教育委員会から来た人だから」等などと、実はちょっと評判がよろしくないことまで、知らなかった人に知ってる人がレクチャーする場になった。 知らなかった人(これまで役員,委員の経験がなかったり、昨年転入してきたばかりだったり、上の子が低学年などの子どもの親)に対して、知っている親(役員,委員の経験があったり、上の子が高学年だったりして、今の校長が着任してからしてきたことやその言動について、よく知っている人)が、「あの校長先生はこういう人なのよ」と、情報公開。 (ペンキで塗らなければ、校長について知らない人は知らないままだったのにね。) 「あの校長先生は以前こういうこともした」と色々出てくる。 前々年度のPTA総会という公の場で、校長が教師の一人と言い合いになり、翌年その教師が「自分が移動(転校)になったら校長の仕業ですよ」と言った通り、移動になったこと等、PTA総会に出席した人でなければ知らない内容や、その他諸々(校長が東京都の教育委員会からF小に送られた目的云々)が伝達される場になってしまった。 (前々年度のPTA総会で教師の一人が発言した内容は、「○階のベランダの手すりに危ないところがあるので、教職員から市に修繕を訴えたいが、PTAのほうからも考えてみてはどうか」というもので、予算不足でなかなか腰を上げない市に、教職員からとPTAからの両方からの働きかけがあるほうが有効ではないか、という趣旨からだったと思う。 そこへ校長がとびだし「予定にないことをしゃべるな。」と発言を制したさまは、私も見ていて、見苦しいと思った。PTAにはT(教師)も含まれるし、新旧役員などPが大勢集まる総会の場なので、今後に対する意見や要望などを述べる場があり、教師が発言することが何故おかしいのか。「あの校長は教師が自分の頭越しに発言されたので怒った。校長の方がおかしい」と、当時の役員達は思っているそうだ。) 親の一人としてではなく、PTA役員の一人として正直に言えば、「今後のPTA運営委員会に壁画の問題が関わってきたら、困るな」という気持ちもある。 誰でも間違えたり度がすぎたりしたなら、弁解して謝罪するなりするものを、「あの校長は絶対に謝らないだろう」と校長を知ってる人は皆言うので、こじれて、今後の運営委員会でこの問題で時間を喰うことになったら困る。 運営委員会を「報告・連絡」の場でなく、もっと「話し合い」の時間を増やして、PTA活動の簡素化や役員数の見直しなど、変えていかなければならないことが沢山あるねと、今年の本部役員で合意ができたところだったのに。何で余計な問題を起こしてくれたのだ、校長は。 「校長が昨日の運営委員会にちゃんと出席して、プールの壁画を塗りつぶしたことについて『よかれと思ってしたことですが、配意が足りませんでした。すいません』と頭を下げてくれたら、それでオチがついただろうに...とも、思った。 しかし、やはり校長は「配慮が足りなかった」とは思っていないのが、後日判明した。 |
→注1 「デズニーは著作権に厳しい」という有名な実話 |
著作権について厳しいと評判のディズニーの、よく聞く卒業記念のプールの底のミッキー絵の話について。 1987年 滋賀県大津市の小学校で、卒業記念に男子生徒106人が2カ月がかりでプールの底にミッキーマウスの絵を描いたところ、それがデズニー側の知るところとなり、「著作権使用料を払いなさい、払わないなら絵を消しなさい」と訴えたとかいうもので、結局、描いた児童さんたち皆で絵を消したという有名な話がある。 (私はこれ、ある意味、社会の厳しさを卒業に当たって子どもに身をもって教えたということで、そう悪い話ではないと思いました。) しかしこれには後日談があって、後日、デズニー側がその生徒さんたち皆をデズニーランドに無料招待したそうです。で、子ども達は「やっぱりデズニーは素晴らしい!」と感激したとか。 (さすがはデズニー!商売人!やることにソツがないぞ!) これは 週刊金曜日 2000,11,3(No338)の16頁目の記事でした。(;´▽`A`` この号には、デズニーの広報部とのQ&A形式もあり、著作権についてのデ社の考え方などがわかり面白いのですが、さすがにこの時点では、ネットのオエビ絵等については言及されていませんでした。(笑) (オエビ等でミッキーマウスの絵を描くと、顰蹙(ひんしゅく)を買う場合があります。) 公共の恒久的施設に看板に値する(この場合は、小学校側がミッキー絵が描いてあることを学校のPRとして扱ったとも聞く)として描かれた絵が著作権の侵害を訴えられるのは致し方ないと思う。 デズニーも、たとえば文化祭の一日限りの看板にミッキーの絵を描くことや工事中の建物の天幕に子どもが描いたミッキー絵などについては、一過性のものなのでうるさく言わないともいう。 (著作権は一部の性犯罪同様、親告罪で、「私は権利を侵害された」と侵害された方が訴えない限り罪にはならないので、ネット上でファンサイトを設けているオタク人間には関心のある問題だ。) 商売上、悪い印象が残らないようにとの配慮からとはいえ、絵を消した生徒さんたち皆をデズニーランドに無料招待したデ社のアフターケアの姿勢はぜひ、校長に見習ってもらいたい(笑)。 |
→注2 2005、4月から「教頭」→「副校長」に(東京都) |
東京都の公立の小・中・高校ではすべて、 2005、4月から「教頭」→「副校長」に名称変更。 ネーミングが変われば、中身も変わる? 関係ないが、市の「助役」は「副市長」に変更してほしい。 「助役」は村役場の村長さんの助け役というところからきたネーミングでしょう、多分。それが今も使われ、実際は副市長を意味する地位であるというのは一般人にはわかりにくいッス。 |
(05,05,10)