青少協(せいしょうきょう)とは何か?
 青少年育成協議会または青少年健全育成協議会または青少年問題協議会とか言われるものの略称。
地域の青少年(対象は小学生または小・中学生など自治体により異なる)の健全育成のために(非行防止のために)、●地域ごとにイベントを行う(ペットボトルを打ち上げる等の子ども向け行事と大人向けの講演会等)●地域のパトロール(「愛のひとこえ運動」と称する地域パトロール) 他 を行う。
 (お役所の管轄でいえば、戦後、GHQによって作られたPTAという組織が文部科学省系自治組織とすると、青少協というのは法務省系の地域団体と云う感じがするが?)
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 ■PTA / 学校「内」での活動が主でPTA予算はPTA会員からの会費から成る
 ■青少協 / 地域(学校の「外」)での活動が主体で、「青少年の健全な育成」という目標を掲げ、イベント等に使われる予算は自治体から出ている。運営する役員は無償ボラ(注1)で奉仕する。
キーワードは「愛のひとこえ運動」「社会を明るくする運動」「青少年の健全育成」「非行防止」等。
 PTAは自分の子どもの通う単一の小学校の中での活動だが、青少協は、同じ自治体の中の「複数の小・中学校のPTA役員とそのOBで運営されている組織」と考えるとわかりやすい。
 青少協を構成しているメンバーは、小中学校の校長、副校長,PTA役員から出向してきた方と元PTA役員などの方々、他に地域の民生委員さんや自治会の会長など。

 
しかし、校長や民生委員さんや自治会の会長さんなどは名目上の会員です。
 実際に青少協の行事を行っているのはPTAから出向している人たちと、子どもは成人して孫のいるような年齢の元PTA役員の方々です。後者はPTA役員のOBというか、地域の「有志」として青少協に参加されているとても立派な方々ですが、ある意味、クセモノだと思います。

(あくまでも、東京都某市某地区の青少協の場合です)




青少協は 複数の小学校と中学校のまとまりで活動する。

某市には6つの中学校と20数校の小学校がある。そこで
A小,B小,C小と、その卒業児童達が(私立に進学しない限り)通う干菓子中学校
D小,E小,F小と、その卒業児童達が(私立に進学しない限り)通う似史中学校
(以下略) 
というふうに、某市の青少協は中学校の校区ごとに7つの地区に分かれて活動している。
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■都内の人口10余万人の某市では、(赤字財政の中)青少協への補助金が年間約300万円組まれ、これを7つの地区に振り分けている。たとえば干菓子中地区では市からの補助金は年間40万円で、その予算で、ペットボトル打ち上げなどの地域の行事を行い青少協の役員研修をし、年に1回「干菓子中地区青少協だより」を発行している。
(40万円の予算のうち、「干菓子中地区青少協だより」だけで17万円使っているのは、ちょっとおかしいんじゃないか等、私はかなり不満がある。)


 (注1)
金銭面でボランティアを分類すると、ボランティアには3種類ある。
すなわち「無償ボランティア」と「有償ボランティア」と「持ち出しボランティア」。

 コピー代や材料費や交通費までボランティアが自分たちの自腹を切るのが「持ち出しボラ」で、そういう道具立てについての費用は必要経費としてちゃんとグループから出してもらい、時間と労働力だけを提供しますというのが「無償ボラ」
(PTA役員は自分もPTA会費を納めているものの、無償ボラの感覚ですね。)
「有償ボラ」は仕事の内容や継続性を鑑みて、それなりの謝礼というか薄謝が払われる場合をいう。

「有償ボラなんてボランティアじゃない」ということはありません。と、社会福祉協議会も言うている(笑)

(05,04,02)
(05,04,30)一部改稿

その2 「辞めてもらった役員」

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