2011/2/9 (Wed.)
ヒストエリエ.
古代地中海世界の歴史(ヒストリー)もの
(注意 戦争×歴史物語なのでグロくてエグい場面も多々あり)
ヒストリエの習作のような「ヘウレーカ」も最近読んだので並べてみた。高校生のとき読めていたら地中海の世界史に興味がもてていただろうとすごく残念至極。
ヘウレーカにはアルキメデス、ヒストリエにはアリストテレスが登場。
確かに高校のとき、英語の本多先生からアルキメデスについてのエピソードを少しは聞いていたが、このような武器でこんな風な政治的な時局でこんな風な空気だったのかと、全体を見せてしまえるのがすごいマンガ。
最初の世紀末(紀元1000年ごろ)のヨーロッパ、バイキングを描いた「ビィンランドサガ」もあわせてお勧め。同じアフタヌーンで連載中。
「実際のバイキングというのは悪鬼の集団だよな」とか、「ヒストリエからビィンランドまでの約1200年の間に、人間が使う武器は、基本的には剣と槍と弓矢で、ちっとも進歩してないっ!」「その間、外科医療の進歩もなく、生身の身体を傷つけられたら、縫う技術も麻酔もない、変わってないっ」などなど、比べるといろいろ感想が尽きない。これだけ変わらない時代が続いていたのに、近代に入って兵器も医療も爆発的に発達し、100年くらい間に加速度的に進化(?)したのかと考えるとなく考えてしまう。きっと、「銃・病原菌・鉄」なども作者は読破してるのだろうな。
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