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  [ 福岡伸一「動的平衡」 を読んで k3の持っている情報は更新された。]
動的平衡を読んだの絵 k2 2010/4/14 (Wed.)
そうだったのか!・・・と同時に、Kは
ダメージを受けた。(笑)
更新前の私の知識では(以下、うんちくたれです)時間のたつのが歳とともに早くなるような気がするというのには一応の説明がつけられるそうで、昔読んだ藤子不二雄Fのマンガやコラムにいわく)
5歳の子供にとって、1年という時間の長さは、彼(又は彼女)がそれまで生きた
時間の5分の1の長さである。
しかし、35歳の大人にとっての1年という時間の長さは、彼(又は彼女)がそれまで生きた時間の35分の1の長さにあたる。

で 1/35  ÷  1/5 =  1/7

つまり 35歳の大人の1年という時間は、5歳の子供のときに感じた1年の長さの7分の1の長さに感じられるわけだそうだ。
しかし 「動的平衡」を読むと・・・上の説を踏まえつつも、真相は・・・。ショックだった。えええっ・・・。(ノ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻ (ちゃぶ台返し)
 多分、10代で読むのと40代の私が読むのとでは感想にかなりの隔たりがあるはず。(なるべくはやい年齢で読んで、トシをとることに対する精神的な免疫をつけておくべきだと思う。しくしく)

遺伝子組み換え食品について思うこと (続きを読む)



[青い鳥] その1

k2 2010/4/22 (Thurs.)
メーテルリンクの「青い鳥」は20世紀前半に書かれたとか、五木寛之 「いまを生きるちから」 (NHK出版)より、いろいろ発見しました。子どものときに読んだ(見た)よくある簡易版とはラストが違うと知り、そのラストに驚きました。

 簡易版というのは「青い鳥が見つかってめでたし」で終わりで、原作はその先がちょっとあるんですよ。(あまり子どもには見せたくない終わり方ともいえる。ううむ。)






[青い鳥] その2

k2 2010/5/7 (Fri.) 20:41:32

「青い鳥」で、主人公が、生まれる前の子どもからその子のギフト(神様からの贈り物)を見せてもらったら、病気が二つ入っていただけ、つまりその子は幼くして天に召されるという意味で、それでも生まれてくるんだよというエピソードで…。育たない子が沢山いた時代に作られた話だということを、五木寛之氏以外のところでも、読んだ覚えがありまして。それを思いだして描いた次第。
o-(_ _ o- パタリ

お絵かき掲示板で「最後のコマの子どもの「うん」が、どんな状態でも生まれることに疑問を持っていない感じがして、とても愛おしいです。」とレスをいただいた。嬉しかったです−養生中のため、家族以外の人と関係がない状態なので余計に−。有難うございます


遺伝子組み換え食品について
 私は10年以上前に、生活クラブ生協で学習したことがあったので(遺伝子組み換え食品に反対運動している生協である以上、それについての組合員向けの学習会などあり、通っていた) 「動的平衡」のその部分は自分にとって復習だった。
 その時学んだ遺伝子の発現に対する検証方法というのは、たとえば、ある赤い花の遺伝子A,B,C,D・・・それぞれどんな働きを司るかは、A,B,C・・・それぞれの遺伝子をノックアウトした(つぶした)遺伝情報で個々に花をさかせ、Cをつぶした遺伝情報で赤い色が出現しなければ、Cは赤を司る遺伝子だと判断する…というふうに学んだ。 「動的平衡」によると、その方法は今も変わらないのだった。福岡氏が実際にそうやってある遺伝情報をなくしてつくったマウスでは、そう単純には「結果」が出なかったようで、それは植物と動物の違いなのだろうか。

アリの世界では、働きアリと働かないで遊んでいるアリが一定の割合で存在し、そこから働いてるアリ(または働かないアリ)だけをとりのぞいてしまうと、残っていた遊んでいるアリの一部が働きアリに変化し、(逆の場合は働きアリの一部が働かないアリに変化して)働くアリと遊ぶアリの割合が再び同じにになることが知られている。 蜜蜂の世界でも、蜜を運ぶ役割のハチだけ巣から取り去ると、まだ飛べないハチの一部が飛ぶようになったり既に飛ぶ役割を終えたハチの一部が飛ぶ役目に戻るようなところがあるそうだ。
 「獣の奏者」と「西の善き魔女」でもミツバチの社会と人の世界を対比させたり模したりしているので、以前にもそういうハチ社会を解説する本を面白く読んだことがあるが、 ミクロの遺伝子単位の中でも、そうやって、いなくなった遺伝子を補って発現させる働きがあるのだろうかと思わせる。
 「動的平衡」じゃ、ここ100年くらいの遺伝子やウィルスについての発見から、福岡氏によって再発見された(と私にとって思える)生命観=「動的な平衡」、最近の研究まで、面白く読めた。 (遺伝子組み換え食品について反対する理論的根拠としても読める)

 
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